管理することの本当の意味

    組織活性化コンサルタントの阿部です。

     

    組織に属していると、管理ということに触れたり

    携わる機会も多いと思います。

     

    管理職ともなると「管理の仕事が多くて大変」

    という話も耳にします。

     

    ところで、この「管理」ということについて、

    多くの人が知らず知らず陥ってしまう

    罠があります。

     

    特に部下の管理と言った対象が人の管理の場合に、

    それがよく見られます。

     

    それではあなたは部下の管理と聞いて、

    どのようなことを想像しますか。

     

     

    部下が正しい行動をするように

    チェックしたり指導すること、

    と言うようなことを思っていないでしょうか。

     

    こう思って部下の管理をやっていると

    ・部下が自分の言うことを理解していない

    ・部下が思うような行動を取らない

    ・部下はなど言っても分からない

    などと言った不満がたまり、やがてそれがストレスになります。

     

    これは、「マネージメント」「コントロール」

    混同してしまうという罠に陥っている状態です。

     

     

    「マネージメント」というのは、

    相手または組織全体が

    「力を最大限に発揮できるよう自分が何をするか」

    そのために「必要なものをどうやって集めるか」

    「その環境をどう作り上げるか」

    ということです。

     

    この場合の主語は自分です。

    自分が相手や組織のために何をしたかが

    重要となります。

     

     

    一方で「コントロール」とは、

    相手を「予め決められた基準」や

    自分の「考え」や「価値」に従って

    「自分の思うように動かそうとすこと」です。

    この場合は、主語は相手です。

     

    相手は自分の思うように行動し、

    自分の思うような結果を出したか、

    ということが重要になります。

     

    部下や組織を管理するといいいながら、

    「マネージメント」ではなく「コントロール」をしようとすると、

    相手は自分の思い通りには動いてくれず

    それがストレスとなって自分にかえってくるのです。

     

    部下や組織の業績や目標を意識するあまり、

    いつの間にか相手をコントロールしようとしてしまうのです。

     

    あなたが人を管理することで

    ストレスを感じるようなことがあれば、

    「相手のために何ができるか」という

    「マネジメント視点」を持つことで

    状況を変えることができます。