目標達成に必要なこととは

組織活性化コンサルタントの阿部です。

 

日本では4月が新たな年度の始まりですね。

学校では学年が変わり、職場でも異動が多い時期でもあります。

年度の始まりというと、1年の計画や目標を立てられる人もいるかもしれません。

 

しかし3日坊主とはよく言ったもので、1年前に立てた目標を改めて見返すと、

全然できていない」と気づいた経験を皆さんもされたかもしれません。

 

このように以前立てた計画を達成できていない

ということが起きるには大きく2つの理由があります。

1つは、「立てた目標そのものを忘れてしまうこと」です。

 

皆さんは1週間前の昼に食べたメニューを思い出せますか?

よほど記憶力のいい人出ない限り、なかなか思い出せないと思います。

 

ところで、私は音楽が好きでたまにCDを買います。

(最も、最近は音楽はCDではなく、ダウンロードするという方も

多いかもしれませんが、私はCD派です)

 

以前はステレオなどでCDをかけて聴いていましたが、

ここ数年は音楽をもっぱらスマホやiPod、パソコンで聴くようになりました。

 

すると、リストから選んで再生するだけなので、

曲は覚えているものの音楽のアルバムの印象が

以前ほど記憶に残らないようになってきました。

 

CDの現物を眺めていると、

「こんなCD買ったの忘れていた」

ということもたまに起こります。

 

このように、人間は忘れる生き物です。

 

それではどうすれば、立てた目標を忘れないようにできるでしょうか

 

忘却曲線というものを耳にしたことがあるでしょうか。

人は記憶したものを、最初の1日で74%忘れてしまうそうです。

 

忘れないようにするには、もう一度頭に入れる、

つまり「復習」が必要になります。

 

これにも効率的なやり方があります。

 

先ず、目標を立てたら

1.1日後にそれを見返す

2.1週間後に見返す

3.2週間後に見返す

4.1ヶ月後に見返す

 

こうすることによって短期的な記憶が、長期記憶となり

忘れにくくなるのです。

 

さらに、効率的なやり方があります。

 

それは、

「声に出して読む」

「紙に書き出す」

など五感を活用して復習することです。

 

頭の中で意識するだけではなく、

達成したいことを声に出したり

紙に書いたり

聴覚や視覚をフルに活用することで

より一層強く意識することができるのです。

 

こうすることで、さらに学習効果が高まり

忘れにくくなります。

 

冒頭の買ったCDの話しも、

物理的にCDを手にとっとステレオで再生するのと

スマホの音楽アプリからアルバムを選ぶのでは、

アクションの量が違うから、忘れにくくなるのです。

 

組織における目標達成や、部下の指導の場面において、

決めたり伝えたことを相手が忘れていそうだと感じた場合は、

その相手と面談して

1.翌日再確認

2.1週間後に再確認

3.2週間後に再確認

4.1ヶ月後に再確認

してみて下さい。

こうすることで、その内容が脳の中に定着します。

 

その上で、3ヶ月後や半年後、1年後などに、

定期的に実施状況確認(レビュー)することで

達成確率はグンと高まります。

 

進捗状況確認も大事ですが、それよりもやるべきことを

忘れない工夫を怠らないことが重要です。

 

そうすることによって、日常的に目標を意識するようになります。

 

あなたは自分が欲しいバックを身につけている人や、

欲しい車を街でよく見かける、と思ったことはありませんか。

 

これは自分が欲しいと思ったものを、脳が無意識に見つけるためです。

このような経験により、欲求はさらに高まります。

 

目標達成もこれと同じです。

 

成したいと思ったことを強く意識することで、

その気持ちを強化することができます。

 

それだけではなく達成に役立つ情報を、

無意識にアンテナを立てて拾うようになるのです。

 

もう一つの理由については次回にお話します。