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業務改善・DX 2026年6月27日

忙しすぎる社長へ②──“作業”を手放し、“判断”の時間を取り戻す

前回(前編)で、自分の時間を1週間記録してみる話をしました。今回は、その記録を使って、社長にしかできない時間を取り戻していきます。やることは、記録を「作業」と「判断」に分け、そこから“作業”を少しずつ手放していくことです。

記録を「判断」と「作業」に分ける

記録した項目を、まず次の2つに色分けしてみてください。

多くの社長は、ここで「こんなに作業をしていたのか」と気づきます。一日の大半が「作業」で埋まっているからです。作業は目の前にあって、やれば片付くので達成感もある。だから抱え込みやすい。けれど、作業に時間を使うほど、会社の先を決める「判断」の時間は削られていきます。逆に言えば、作業を手放した分だけ、判断の時間は戻ってきます。

作業は「やめる→任せる→ルール化」で手放す

「作業」に印をつけたら、次の順番で手放していきます。大事なのは、一度きりで終わらせず、少しずつ繰り返すことです。

この「やめる→任せる→ルール化→また任せる」を一周まわすたびに、社長の手元の“作業”は少しずつ減っていきます。一度に全部やらなくて大丈夫。回すほど、軽くなります。

「任せる人がいない」と感じるなら、まず①の「やめる」から。任せる相手を探す前に、渡す仕事の量そのものを減らすほうが早い、ということは少なくありません。まずは一周、小さく回してみてください。

生まれた時間を“経営の数字を見る”に回す

効率化のゴールは「楽になること」ではありません。空いた時間を、会社の未来を決める仕事に振り向けることです。

毎日30分、あるいは週に2時間でもいい。資金繰りの見通しと、赤字が出ている業務を眺める時間をつくる。それだけで、打ち手の精度は変わってきます。「効率化で時間を生み、その時間を付加価値に変える」——私たちが大切にしているのは、まさにこの流れです。忙しさを減らすこと自体が目的ではなく、その先に“考える経営”を取り戻すことが目的です。

まずは、ひとつ手放すことから

記録の中で「作業」に印をつけた仕事から、ひとつだけ選んでください。それを「やめる/任せる/ルール化」のどれにするか決める。まずは一つ手放せれば、そこから時間は生まれ始めます。あとは同じことを、少しずつ繰り返していくだけです。

「どこから手をつければいいか分からない」と感じたら、業務の棚卸しからご相談ください。第三者の目で、社長が抱え込んでいる仕事を一緒に仕分けします。

この記事を書いた人

阿部 真也代表取締役/中小企業診断士

全国の中小企業の経営改善・事業再生を支援。実行段階では、経営者の自発的な力を引き出す独自の「自発型伴走支援」に力を入れている。

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