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資金繰り・経営改善 2026年8月13日

月次決算を「行っていない」——経営管理は、まず“毎月の数字”から【月次決算①】

決算は、年に一度、税理士さんにお任せしている。毎月の試算表までは、正直、作れていない——。特に規模の小さい会社では、めずらしくないことだと思います。日々の商売で手一杯のなか、毎月きちんと数字を締めるのは、そう簡単ではありません。

今日から数回に分けて、「月次決算」の話をします。経営を数字で管理する——その一番の土台になるものです。第一回の今日は、いちばん最初の一歩。「毎月、会社の数字が出てくる状態」を作る話です。難しく考える必要はありません。

年に一度の決算だけでは、なぜ間に合わないのか

決算書は、一年が終わったあとに出てくる“答え合わせ”です。そこで「去年は苦しかった」と分かっても、打てる手はもう限られています。一年分をまとめて振り返るのは、車でいえば、目的地に着いてから地図を広げるようなもの。走っている最中に見られなければ、道は直せません。

毎月、数字が出ていれば、「今月は少し落ちたな」という段階で気づけます。傷が浅いうちに、手を打てる。これが、月次決算のいちばんの値打ちです。

まずは「毎月、試算表が出てくる」——この状態を作る

月次決算というと難しく聞こえますが、最初の目標はシンプルです。毎月、その月の試算表が出てくる状態を作ること。まずは、ここだけで十分です。中身を細かく見ていくのは、その次の段階でかまいません。

ぜんぶ自分でやろうとしなくていい

「そんな余裕はない」と感じるかもしれません。でも、すべてを自分や自社で抱える必要はないのです。手立ては、いくつもあります。

大事なのは、「毎月、数字が出てくる仕組み」を、無理のない形で用意すること。社長自身が手を動かすことではありません。

数字は、年に一度の通知表ではなく、毎月の“相談相手”

毎月の試算表が手元にあると、数字との付き合い方が変わります。年に一度、良し悪しを告げられる通知表ではなく、「今月はどうだった?」と毎月語りかけられる相談相手になる。その積み重ねが、勘だけに頼らない経営への、最初の一歩です。

まとめ──今日できる一歩

まずは、顧問の税理士さんや会計事務所に、「毎月、試算表を出してもらえますか」と相談してみてください。もし今は頼む先がなければ、クラウド会計を一つ調べてみるだけでもいい。「毎月、数字が見える」——その状態を作ると決めることが、経営管理のスタートです。完璧でなくて大丈夫。まずは、始めることから。

次回は、月次決算をやってはいるけれど「遅い」——その落とし穴の話をします。

「毎月の数字を、どう経営に活かせばいいか」——そこから先は、経営改善のご相談でご一緒に考えていけます。

この記事を書いた人

阿部 真也代表取締役/中小企業診断士

全国の中小企業の経営改善・事業再生を支援。実行段階では、経営者の自発的な力を引き出す独自の「自発型伴走支援」に力を入れている。

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